家政夫は見た!!謎めいた洋館で繰り広げられる惨劇。
絡み合う四人の男女の愛憎。果たして〜以下略

藤間

ガタンガタン音を立てて、京一が帰り支度をしていた。
その産卵前の熊の如く苛立った様子を、級友の皆さんが怯えたように遠巻きに眺めている。
って、熊は卵産まないちゅーねん(びしっ)。

と、そんなことを考えている間に、敏感肌の京一は、視線に気付いたらしい。

「違うからな」

うん、それを言うなら冬眠前の熊だもんな。って、エスパー?!それとも俺、今『産卵前の熊』って口に出してた?!結構恥ずかしいぞ、それって。

「ただ、御門に頼まれてることがあるだけなんだよ」

心を読まれたのかとビビッてしまったが、そうではないらしい。
じゃあ何が違うんだろう。う〜ん、まあいいか。

じゃあ手伝うよ〜んと軽く(勿論、いつも通りに出た声も言葉も重々しかったが……)言ったら、ぶんぶんと首を振られた。何があるかわからないから危険だと。

……何をさせる気なんだ、御門。
それでも手伝いたい。お前の苦労は俺のもの、俺の苦労も俺のものとジャ○アンも言っていた筈だ……って、それじゃ、普通にいい人じゃんか。なんか間違えたな。……まあいいや、心の友よ、手伝わせてくれ。

と昨日見たドラ○モンの影響で、いつになく強気でいたら、結局京一は頷いてくれた。やっぱりジャイ○ンは正しいんだな。

ド○エモンに必要な事は、全て人生から学んだ。あ、逆だ。って奴だな。


到着先は、冗談みたいな洋館だった。
京一も目を白黒させて、住所の書かれた紙と、周辺を照らし合わせていた。

まあ……何ていうか凄いもんな。
入って門が閉まった瞬間に、『これから待つ惨劇を、彼らは誰も予想することができなかった……』とかナレーションが入りそうな館だ。もちろんタイトルコールは、赤くておどろおどろしい字体でな。


ただ、出てきたのは怪しい主人などではなくて御門。なんでだか翡翠と紅葉もいた。
俺も来たことに少し驚いたようだった(しくしく)が、制服が汚れるからと、作業服まで貸してくれた。うん、ありがとう。自分の血やら返り血やら粘液やら化け物の体液やら、色々泣きたくなるようなもので汚れた事があっても、やはり愛着もあるから。

ただ、貸してくれた作業着って、和服だったので、翡翠が手伝ってくれた。流石は若旦那、よッ、粋だね!!と軽快にトークしたいところだが、無理に決まっているので、お礼だけにとどめておいた。

「すまないな」
「いや、構わないよ。それにしても、君はつくづくお人よしなんだね」

はい?
今お人よしって言いましたか、翡翠さん?お人よしって、もしかして人がイイって意味ですか?って、そのまんまじゃあッ!
動揺して、ボケさえ上手くいかない。は、初めてじゃないんだろうか。無愛想とか鉄面皮とか鉄仮面とか仏頂面とかなら言われた事があるけど。……なんか今までの評を思い出していたら、泣けてきた。


翡翠の話によれば、京一が働かされるのは、麻雀で集まったときに、大負けして暴れて、浜離宮の調度品を壊したからなんだそうだ。当然、お金では払えないようなレベルのものなので、働いて償うんだと。

ふーん。でも、掃除って割と好きだし、手伝いに抵抗はないな。
制服のままって言われたら、ちょっと辛いかもしれないけど、わざわざ服も用意してくれたし。あ、割烹着まである。
袖を通して、後ろの紐を結んでもらおうと背を向けると、翡翠が複雑な顔をしていた。どうしたんだ?

「何も割烹着まで用意しなくてもいいだろうに。御門、結構マニアなのか」

ん?でも折角用意してくれたなら、使ったほうがいいだろう。和服には、やっぱりエプロンより割烹着だろうし。


「み、御門ッ!!てめェ、何考えてやがる!?」

叫びながら、京一が飛び出してくる。
その格好はケーキ屋さんとかパン屋さんの店員っぽかった。
頭にはヘアバンドみたいのを着けて、白いフリフリのエプロンに長いスカート。

……あー、あれか。
この前テレビで見た。リストラとか給料カットなど強いストレスに晒されたお父さん達が、ストレス解消にと、女装して集まったりするとか。
そうか……京一はストレスが溜まっていたんだな。

……結構驚いた。勿論顔には出てないが。初めて、この仏頂面に感謝したかもしれない。
うん、笑ったりしたら悪いもんな。と……友達なんだから。


駄目だ。京一の姿を見ると、流石の俺でも肩が震えてしまいそうだ。こうなったら、いっそのこと翡翠たちを見ていれば気が紛れるかもしれない。よし。そうと決まれば『家政婦は見た』で行こう。せっかく割烹着まで着ていることだし。

悦子さんのように、真面目に仕事をするフリをしながら、横目でちらっと館を覗く。

実行した瞬間に、雷に撃たれたかのように硬直してしまった。
驚愕に、顔が引きつる。
引きつってるのは、いつもだけどな。うう〜、自爆だ。


翡翠の時も、もしかしたら仲間かと思った。
だが、彼は実はリアクション王なことが分かり、羨ましく思いながらも寂しかった。

だが、あのふたり。
紅葉と御門と出会ったときは衝撃が走ったのに。
ここにも無表情が居ると。

特に紅葉は、表裏の顔面神経痛として、コンビを組みたいほどに共感を覚えた無表情っぷりだったのに。

それなのに、ああ、それなのに。

翡翠と紅葉が、笑みを浮かべていた。御門は、少しむっとした様子で、顔を赤くしていた。

酷いわ!裏切ったのねッ!!と、火サスの殺され役の定番───浮気相手の女のように縋りつきたくなった。もちろん、そんなリアクションができるわけないのだが。

なんだよ!みんなは、ちゃんと表情をだせるのか。ちぇっ。


なんだか淋しくなって、一心不乱に掃除を始めた。悦子さんから、スーパー家政夫に変身。

どのくらいたったのだろうか。ふと一瞬だけ意識が途切れたような気がした。
あれ……景色が変わってる?

「ん、ひーちゃん?さっきまで外の掃除をしてなかったか?」

いつのまにか目の前にいた京一に、首を傾げられた。
そうだよな、確かに玄関口を怒涛の勢いで掃除していた筈だ。

夢遊病なんだろうか。おじいさんのいるアルプスの山に帰してとか?って、古いっちゅーねん。

なんか翡翠たちまで居なくなっているし。隠れんぼか。またはドッキリか?


不意に、なんだか嫌な予感がした。
下駄の鼻緒でも切れたのかと思って、足元を見たが、特に異常は無い。

「な……なんだ、この気配は」

京一が辺りを見回し、緊張した様子で身構える。
馬鹿だなぁ、こんな場合のパターンは後ろか上だろ。後ろに居ない以上、答えはひとつだよワトソン君。

上を見上げれば、飛び降りてくる獣さんが。ほらな……って、そんな場合とちゃうやろ(裏拳)。

「左へ飛べッ!!」

咄嗟に叫び、自分は右へ飛ぶ。
自分達が元居た場所の絨毯は大きく裂けていた。それを実行したのは……なんだこれ?バクか?へー、こんな鋭い牙と爪を持つ種類もいるんだ。動物奇想天外とかで特集されそうだ。

そういえば、わくわく動物ランドって好きだったなぁ。

へへ、動物って割と好きなんだ。
ただ……嫌われるなんてレベルではなくて、怖れられるけどな。

今も一応構えてみたら、バクさんがビクッと震えて数歩下がった。

何か哀しい。隙を探そうと眺めただけで、獣に震えられるなんてなぁ。
あ〜あ。俺がムツゴ○ウさんだったら、わしゃしゃしゃしゃとか、よく分からん言葉を口にしながら頭撫でれば大人しくさせられるかもしれないのに。

仕方が無いか。

心の中で謝りながら、一歩踏み出そうとした瞬間に、背筋が冷えた。

それと同時に、ザシュっという時代劇でよく聞く音がした。

お、お腹から刃が飛び出てますよ?
当然、新手の技などではなく、後ろにいた人影が、バクもどきを一気に切り裂いた。ど、動物虐待だ。


……友達ですか?
ハンサムなんだけど、俺に負けない程に、無表情の和服の人が剣を握っていた。同類ということで助けてくれたんだろうか。だけど、やっぱ動物虐待は良くないぞ。

だが、向こうは別に仲間意識で助けてくれたんじゃないらしい。
ふっと消えたバクさんに構うことなく、こっちに向かって剣を揮ってきた。

ぎゃッ。速ッ。

しかも避けたら、帯刀していない京一の方に歩みだそうとしたので、慌てて氣を投げつけて、意識をこちらに向けさせる。

うわ〜ん。お前みたいな無表情の通り魔がいるから、俺みたいな善良な無表情までもが一般の皆様に怖がられるんだぞ、チクショー。

無表情の責任は無表情が取ろうと思って、攻撃を避けながら、隙を窺っていた。手甲が無いと、受けて流すことができないので、完全に避けなきゃならないから、結構疲れる。でも、まさか手で剣受けられないもんな。あ……真剣白刃取り。でも、あれって、叩いた手をすり抜けて、額で受けるっていう命懸けのボケをかましそうで、ちょっとなぁ。

などと考えながら逃げていたら、相手の動きが止まった。
原因は京一の気合と、そして飛んできた氣。あれ、でも剣が無いんじゃ。

目を敵から逸らしすぎないように気を配りつつ、ちらっと京一の方を見て──────固まった。


「き……京一?」

箒から氣を出したのか?その格好で?……腹がよじれそうだった。多分、外には出てないだろーが。

両脇側のスカートを膝まで裂き、軽く脚を開いて、京一は箒を構えていた。通り魔の無表情は、どうやら俺よりも上らしく、そんな敵の姿を見ても乱れることなく、京一を斬りつけようとした。

正々堂々じゃなくて悪いが───、こっちも装備が完全じゃないんだ。ほんの少しだけ補助をした。通り魔の突きの瞬間に、その背中に小さな氣をぶつける。それだけで京一には充分だったようだ。

白刃一閃だった。……箒だけど。
横と縦と。箒の軌跡に従って、通り魔は切り裂かれた。一瞬ぎょっとしたが、通り魔は消えて代わりに紙が落ちていた。

芙蓉のときと似ている。御門の符なのか?
ひょっとしなくても、やっぱり新手のドッキリだったんだろうか。

『実はコレでした』

ヘルメットを被り、どっきりと書かれたカードを掲げる翡翠。

『えー、うそうそ!?カメラはどこ?』

役割に乗って、頑張ってキョロキョロしながら尋ねてみる。
すると、紅葉が一角を指差し、誇らしげに告げる。

『実はあのカメラ。防犯カメラに見えて、実はテレビカメラなのです』
『うそー。やだ、綺麗に撮れてる?大丈夫?』

ドキドキ感を演出しながら慌てると、御門がフッと笑みを浮かべる。

『もちろんです。このカメラは美しい方はより美しく、そうでない方はそれなりに』

……駄目だ、想像できない。
みんなもそうだが、自分も騙され役の驚きが上手く表現できないだろうし。


────とは思わなくて──────ませんか?

ん?今なんか言ったか?悪い、考え事してて、よく聞こえなかった。

あんまり話を聞いてなかったんで、そっと京一を見たら、不思議そうな顔をしていた。京一も聞いてなかったのか?

「どうする?乗るか反るか」
「乗るべき……だろうな」

あ〜、聞いてなかったのに、ノリで答えてしまった。だって、京一があんまり楽しそうな顔で聞いてくるから、水を注しちゃまずいかと思って。

そうこなくちゃなッ!!と無茶苦茶乗り気な京一は、階段を駆け上っていった。仕方ないので、後ろからくっついていくことにした。って気付いたら、既に京一は、開かずの間って感じの扉に手をかけていた。

「よし、開けるぜ」

もう開けとるやんけ───と弦月辺りだったら、びしっと突っ込めるんだろうが、俺では力不足だ。ただ頷くことしかできない。うう〜、ごめんな、ボケ殺しで。

中には『馬鹿が見る〜〜〜〜』などと書かれていることもなく、同い年くらいの人が居た。あれ?ドッキリじゃなかったのか?

その人の顔は、どこかで見たことがあった。ああ、秋月マサキさんに似ているんだ。お兄さんとか?『秋月さんちの人ですよね?』と尋ねてみたら、彼は頷いた。

「はい、秋月征樹と申します」

同じ名前?そんなの戸籍課の人が受理したのか?職務怠慢だな〜。その人が担当の時だったら、悪魔ちゃんも受理されたんじゃないのか。……元悪魔ちゃんって、今は何歳くらいなんだろう。

「へ?秋月マサキって、この前会った星見の兄ちゃんとおんなじ名前じゃねェか」

例によって脱線している間に、彼は京一の疑問を否定した。
なんのことはない。この前会った人が偽名で、本当は薫という名前の妹さんだったそうだ。ああ、華奢な人だな〜とは思ってたけど、女の子だったんだ。

彼は、お願いがあるのだと、頭を下げた。
いやいやお世話になったんだから、当然聞きますよと、頼もしく引き受けたかったが、話を聞くうちに渋い顔になってしまう。

それは無理ですと断ると、ものすごく寂しそうに微笑まれた。

「仕方ありませんね。こんな失礼な真似をしたのですから」

ち、違うんです!!そんなに覚える事自体が難しいし……なによりも、三人相手に、そんなたくさん話すことができない。本当に、ごめんなさい〜。伝えてあげたいけど。

「自分で……伝えたらどうだ?」

こんなに大人しそうな人に、つっけんどんな言い方したくないが。
そもそも優しい口調で話せるのなら、真神転校前までの寂しい学生生活なんて送ってなかったさ、チクショー。

あ〜、もう何て言えばいいのか分からん。
でも、とりあえず、最低限だけでも告げなくては。今は戦闘中。そこに鬼がいて、そこには化け物が。仲間がピンチ。必死でその情景をイメージする。……よし。

さあ、GO!!

「きっとあなたと直接……話したいはずだ。夢で会ったら、現実が哀しくなる?あいつらは……そんなに脆くはないだろう。それにあなたは……いつかきっと目覚めるのだろう?皆待っているぞ」

うおーーー、心臓バクバク。
ああ、恥ずかしかったけど、なんとか言えた。さて、ダッシュ逃げ。

あれ?脚が上手く動かない。
水の中にいるかのように、ゆっくりとしか進まない。しかも、何時の間にか周囲が暗い。

……ま。……つま。

声が聞こえる。そちらの方だけが明るい。よろよろと歩き続けていたら、不意に視界が開けた。

「龍麻?」
「目が覚めましたか?」

呼び声の元は、御門たちだった。どうやら階段の下で寝ていたらしい。横を見たら、京一も同じように床の上で寝ていた。スカートの裾は……破れていない。

「あれは夢だったのか?」

呆然と呟きながら身を起こし、京一は、一番最初にスカートの両脇に目を遣った。同じ夢を見ていたのか?夢でも現実でもなく中間の───夢現ってやつか?ポケットを探ると、やはり紙の感触があった。

う〜ん。やっぱりドッキリか?宣言がないが、言ってみよう。
『えー、うそうそ!?カメラはどこ?』と。

さあ。

「御門、大丈夫だったか?」

あ〜、俺の馬鹿。一気に飛んでどうするんだ?話が伝わらないやんけ。
当然のように、御門は怪訝そうだ。仕込みを渡したら分かってくれるかな〜と思い、ポケットに入っていた紙を取り出して渡す。

ああ───と、納得した顔になり、彼は口を開いた。

「式神ほどの影響は無いので、術を破られても平気なのですよ」

あれ?なんか話が繋がってない気がする。

「ところで、これはある人物の眠りを護る為に使役していました。──────これを、どこでどのようにして手に入れたのですか?」

なんか凄く怒ってるしーー!!
もしや俺が先に『はッ、さっきまでのは一体?夢か!?』とか叫んでから、実はコレでしたとプラカードが出てくる手筈だったのか?俺のせいで、進行台無し?

しかし、進行を邪魔されて怒るなんて、御門も可愛らしいところがあるんだな。微笑ましいぞ。……微笑ましいなんて、……俺から最も遠い言葉だけどなッ!

御門の怒りに硬直してしまった京一の肩に落ち着くようにと手を置き、『彼』の説明を思い出して答える。

「夢で。……夢でなら逢えるのだと……彼は言っていた」

……あんなに丁寧に説明してくれたのに。ごめんな征樹さん、これしか言葉にできないなんて。……やっぱり伝言を引き受けなくて良かったかもしれない。

あれだけ怒ってた御門が、固まっていた。やっぱり意味がわからないんだろうか。うう〜。

本当にすまない。あんな長い台詞を一気に口にするなんて、絶対に無理なんだ。戦闘中ならいけるかもしれないけどな───という心を込めて、御門の肩をポンポンと叩いてやった。

あとは免罪として『オラ精一杯働きますだ』との気持ちを込めて、真面目に清掃を始めた。
現実と夢とで──────影響を及ぼす基準がよくわからないんだが、竹箒は京一の氣の集中に耐えきれなくて、現実でも折れてしまっていたので、新しいのを貰ってからだったけど。


掃き掃除というのは、結構な重労働なのか。
心地よい倦怠感みたいなのがあって、ベッドに入ってから意識を失うまでは一瞬だった。

何個かちまちまと夢を見た。
そして、聞き覚えのある笑い声が聞こえ、気になった。

それは秋月さんたち……えっと、征樹さんと薫さんだっけか。あとは御門と村雨だった。

距離が遠いせいか、話の全てが聞き取れたわけではないし、内容をちゃんと理解できたわけでもない。けど、別に良かった。
彼らの会話が、楽しそうなことだけはわかったから。

それにしても、命の供給とか死んでた筈の命とか、この前翡翠が貸してくれたパソコンのゲームの話みたいだな。
その……あの、え、エロゲーってやつ。いや、エロだけじゃなく話もしっかりしていて、感動もあってその……。って、誰に言い訳しとんねん。

本当なら死んでいた筈の敵が、主人公の生命を奪って生きていて、主人公はそのせいで死にかけ、妹が主人公の為に命を与えたから生きていられるけど身体が弱くなってしまって、おまけに命が足りないから妹は自分の能力の制御が怪しくなって───―と、三人の中を二つの生命が、グルグル回っていた。

星の呪いとかいうのが敵で、征樹さんが主人公で、薫さんが妹で、能力の制御ではなくて脚が動かなくなってしまったということかな。
それで、敵にあたる星の呪いが、消えたから。征樹さんは、いつか目覚め、薫さんは脚が治るはずだと。


紅い変な人に殺されかけたり、……あの人と闘う羽目になったり、最後の方は碌なことがなかったけれど。それでも、こうやって幸せそうな人たちを見ていると、良かったなあと思える。


闘いが無意味でなかったことに。
あの闘いで救われた人たちが、確かに存在する事に。

こちらこそが、救われた気がするから。


いつか征樹さんが目覚めたら、ちゃんと謝りたいな。
頼まれたことを伝えられなかったことを。

まあ……あまり長くは謝れないだろうけど。

2003/06/11 奪

サーノ「というワケでこちらは表。見事に間違ってますね!(笑) 緋勇がしっかり心漫才してますがエロゲー出来るまでに成長したとは大したものです(じ〜ん)。てそこ感動するとこちゃう。関係ないけど藤間さんのことだからきっと1000001を踏んでくれると思ってたのに…ひどいわひどいわッ(笑)」2003/06/11 10:18