誕生花

絵:めげみ様 文責:サーノ

「何を見ているの? 小蒔。」
「あッ、葵!」
「あら…花の写真の本ね。」
「うん、りっちゃんに借りたんだ。…あのさ、誕生花って知ってる?」
「誕生日の花のこと? ええ、でも調べたことはないわ。」
「けっこう面白いんだよ。花言葉があってさ。」
「そう…それで、そのページの『カッコウアザミ』は誰の誕生花なの?」
「あ、これ? ヘヘヘッ。誰でしょう?」
「もう、意地悪ね小蒔ったら…」
「ヘヘヘ、赤くなったってことは、誰のか分かったんだねッ。そう! 10月29日の誕生花でしたッ。」
「…ひーちゃんか?」
「うわッ! 京一、どっから湧いたんだよッ。」
「人をバイキンみたいに言うなッ。…で、そのアザミとやらの花言葉は何なんだ?」
「へー、京一のクセに花言葉なんか気にするんだ。へええー。」
「…う、うるせェなッ。ちょっと訊いてみただけじゃねェか! ったく、男のクセに、花の本なんか見てニヤついてるヘンタイのお前と一緒にすん…」(バキッ)
「グェッ!!」(ドタッ)
「ふん。バカには教えないよーだッ。」
「ッてェ…お前、最近パンチ力増してねェか?」
「もう、二人とも…。カッコウアザミの花言葉は…『信頼』ですって。」
…………。」
「へへッ。なんか、ピッタリだよね。誰からも信頼されててさッ。」
「…そうね…。」
「あッ、本人だ! おーい龍麻クンッ! あのさ…」
 (小蒔退場)

めげみ様♪ ありがとー♪

Present by めげみ

「…でも…。」
「?」
「…私達も…信頼されたいわね。」
………。」
「龍麻君が私達を、仲間を、信頼してくれるように…頑張らなくちゃね。」
「…そうだ…な。」

 勿論彼らは、この話を小蒔から聞いた緋勇が「信頼…オレがみんなから得たいと思ってるものが花言葉…うむ、何やら運命を感じるぜ。やっぱこの世で一番大事なのは友情と信頼だよな! 友情と信頼とお笑いの使者、コスモグリーン参上ッ。とォッ! な〜んてね…ああ、一回でいいからやりたいな〜ビックバンアタック〜」とか心の中でポーズ決めてたりしたことは、全く知らないのである…。