ある、日常(非日常?)の屋上

健山

心地よい風の吹く屋上での昼休み、今日も緋勇は京一達より先に来て場所を取って待っていた。フェンスにもたれ掛かり遠くを見ている。
その姿はなにか、憂いを秘めている様である。だが彼の心は・・・・
(あ〜眠たい・・・やっぱり昨日夜更しして「吉本ギャグ100連発」を見たからかな〜でもやはり芸の基本は上方だよな、俺も修行を積んで京一と如月と一緒にトリオ漫才をする野望を実現しなきゃな。
トリオ名は・・・真神ホットブラザーズ・・・って如月真神学園の生徒とちゃうやん!しかも俺達兄弟でもないやん!)こんな事を考えていた・・・
「ようっ、ひーちゃん待ったか?」
(おっその声は京一、ううん、全然待ってないって!さあ、早く昼ご飯食べようぜ!)と心は雄弁に語ったが出た言葉は
「いや・・・」
だけだった。振り返って京一の方を向いたら京一が驚く
(えっ?どうしたの?俺またなんか失敗した?もしかして・・・寝不足だから睨んでるように見えたのか?それとも・・・とにかくなにか言わなきゃ)焦って出たのが
「・・・どうした?・・・」
(俺の馬鹿!なんでこんな言葉を・・・いやっ違うんだ!)
「なあ、ひーちゃん。ちゃんと寝てるのか?眼の下すげぇクマができてるぞ」
(ひぃ〜、これは昨日「吉本ギャグ100連発」を見て夜更しを・・・も,もしかして心配してくれたの?嬉しい!お友達なんだよな!俺、そう思ってもいいんだよな?)
「ひ・・・こ・を・・して・・」
声になら無いようにつぶやき顔をそらしてしまう。
「ひーちゃん・・・まだ比良坂の事を・・」
(へっ?比良坂ってあの女スパイ?俺の緋勇睨めつけビームに耐えたやつ?確かに再戦の約束はしたけど、どうして?)
「・・・いや・・・違う・・・」
(あっ!やばい、昨日の夜更しのせいであくびが出そうだ!とめなきゃ!え〜っとあくびを止めるのは・・・そうそう、息を止めれば・・・ってそれはシャックリやん!確か唇を軽く噛むんだったな、よし!うっこんどは涙が!こんなの京一に見せられない!)
慌てて横を向こうとしたらいきなり京一に抱きしめられ、
「ひーちゃん!泣きたい時は泣いてもいいんだぜ!まあ、俺の薄っぺらい胸で良ければ何時でも貸してやるから。だから、一人で抱え込むなよ!」
そして、屋上の扉の影に不幸な人物が腹のあたりをおさえて、
うずくまっていた・・・・


ごあいさつ

拙い駄文で申し訳ありません。サーノ様の表裏を真似したつもりですが、全然真似できてません(ゆるしてください)お題の勘違いで考えましたがそれすらも、ちゃんとできませんでした(涙)
大幅に遅れましたが、一周年記念とお誕生日を心からお祝いいたします!
よろしければ、貰ってやって下さい。
ありがとうございました。

2000/06/20 Release.

 チャット友になったばかりの健ちゃんにパロ書いてもらっちゃいましたー\(^^)/ ご丁寧に、ちゃんと表裏仕立て&「憂鬱」付きです(笑)。ありがとうございます!!
緋勇(そうそう、アイツって突然スキンシップ攻撃してくるんだよー、正しく「日常」って感じだ! …ところで、あのうずくまってるヤツって…誰?)
京一(あの頃は本当に辛かったな…でも、今も…何も変わっちゃいねェんだよな。…。…ところで、あの苦しんでるヤツって誰だ?)
←根本的に、コイツらって似てるのではないかという気がしてきたぞ…