メキシカン・マフィアでドン!

 〜前回のあらすじ〜
夏。港区のプールへ遊びに出掛けた一行をまたもや事件が襲う。港区で多発する生ゴミ不法投棄事件と、出没する骨董品屋。黄泉の門と呼ばれる異界に通じた扉から古えの邪神を復活させようと企む水岐という男は、その力で、緋勇に涼しい水神之玉をもたらしてくれる。それをもっと手に入れるべく、緋勇は骨董屋のガメラ如月と共に地下神殿へと向かうが、水岐と、陰から操る鬼道五人衆────水角を斃し、もう珠をもらえないことを嘆くのだった。


 いつもながらの醍醐と蓬莱寺のかけ合いを聞きながら、オレは最後の空欄を埋めた。
うーん、当たってるかどうか分からんが、一応終わった…かな。暑くて集中できない。
「まったく、ちょっとテストの出来が悪かったくらいで、補習なんてひでェよな」
「あのなァ。それは俺と龍麻の台詞だ。」
 まァね。オレとしては、3日監禁されてた間に小テストやられたのが痛かったし、その後は暑さにやられて全然授業に身が入らなくて、テストで散々な目にあったのだ。特に英語。元々得意科目じゃないので、テスト終了時点で既に赤点は覚悟していたんだが、追々試が先だっての青山霊園での闘いの翌日で…つまり、眠くて玉砕したのだった。
 でも、蓬莱寺はメチャメチャ駄々こねてるけど、実はオレはちょっぴりマリア先生に感謝していたりする。
はっきり言って、暇なのだ。夏休みっていったって、することは何もない。受験勉強を優先するためとかで、宿題もあまり多くは出されていない。勉強はするつもりだが、そんなもん一日中することでもないしなあ。
帰省しようかなーと思わないでもなかった。だが、これだけ事件が続くんだから、夏休みに何も起こらないという保証もないので、東京を離れるに離れられない。
 毎日暇で暇で仕方ない最中の補習は、かえって有り難かったのだ。しかもこうして蓬莱寺たちと一緒にいられるんだから。ま、明日からまだ10日以上あるけど、今日はきっとこのまま三人でラーメンでも食って帰るだろう。教室は茹だるくらい暑くて辛いけど、それを思うとちょっと幸せだった。
「龍麻、お前もそう思うだろう?」
ん? 何のこと? …と聞きそびれて、じーっと醍醐を「睨んで」しまった。
いっいかん、暑さで緊張感が無くなってるな。
「ふう…。結局お前は京一を庇うんだな。」
…。結局何の話だったんだ。…ま、いっか。何故か蓬莱寺も嬉しそうだ。
それで調子に乗ったのか、窓から逃げようとしたりする辺りが蓬莱寺だよなあ。
「そうだ、ひーちゃんも一緒に行こうぜッ!! 今からでも遅くねェ。俺と夏の想い出を作りに行こうぜッ。」
 今から海に?
………オレと…お前で…?」
それもいいなあ。青い海ー。涼しいかなあ。
しかし暑さでボーッとして、またまた蓬莱寺を「睨んで」しまっていたらしい。
…………。いッ、いや、俺とお前のふたりの想い出じゃあなくてだな…」
…当たり前だ。誰もそんなこと言ってないぞ。まあ、別に二人っきりで海辺を走って青春のバカヤロー攻撃したっていいけどな。何を赤くなってんだ? 時々トンチンカンな反応するよな、お前。でも、「睨んでる」とは思ってないらしい。それでちょっとオレも最近気が緩んじゃって、つい蓬莱寺と目を合わせちゃうこと増えてるんだよなあ。
「お前たち…、暑さでどうかなってるな。」
醍醐が呆れたようにツッコミを入れた。ビンゴ。

 なんてやってるところにマリア先生が戻ってきて、とりあえず解放された。
英語をマスターしておいて損はないわよ、と先生は言う。オレもそう思うんだけど、英語の前に日本語喋れるようにならないといけないんでな、オレの場合。
 教室を出たところで、蓬莱寺が犬神先生のところへ寄っていくと言い出した。来週も補習なのか、大変だな。オレで良ければ付き合ってやってもいいぞ? どうせ暇だし。学校は暑いけどな。 今ついて来いって? 勿論だ。親友だもんね。
「何も言わなくていい。お前と俺は一心同体、ふたりでひとつ。俺の補習は、お前の補習だ〜ッ!!」
うんうん。犬神先生はちょっぴり怖いけど、来週も付き合ってやるよ。でも、いちいち抱きつくのは、今はやめて欲しいかも。このクソ暑いのに…しかも蓬莱寺って体温高いんだよね。
なんて、気が緩んでるだけじゃなく、ちょっと贅沢になってんなあ、オレ。
 呆れて醍醐が去っていったので、二人で職員室へ行った。
犬神先生は相変わらず蓬莱寺に厳しい。オレまでクギを刺されたけど、この街に住んでるのがオレたちだけじゃないって、どういう意味だろう。…もしかして、廊下で大声出してたのが煩かったんだろうか。はっ。イチャついてたと思われてる!? それで呆れて、「お前等ラブラブ二人の世界作るんじゃない」って!? …んなワケないやろ。ちょっと気色悪いボケだったな。まあ最近、そういうホ○ネタはウケるから、いっか。…いいのか?
 職員室を出ると、イヤな思いさせて悪かったな、と蓬莱寺が謝った。いや、今オレつまんないネタで遊んでました。オレの方こそごめんな。

 校門で待ってる醍醐の元へ行くと、ルポライターの天野さんがやって来た。
ラーメンを驕ってもらいながら、今度起きている事件について聞く。今回は首狩りだって。
醍醐がやたらと鎌鼬について詳しい。オレ的にはやはりスキーに行って連続殺人事件に巻き込まれるアレを思い出すんだが、それは別会社のゲームソフトだから、もう言及はやめよう。
「何か聞きたいことはある?」
オレっすか? じゃ、天野さんのスリーサイズは? 好みのタイプは? …そーじゃねえだろ(裏拳)。
結局首を横に振って終わり。事件のこととか詳しく訊きたいんだけど、相変わらずダメだな、オレ。
学校に寄って美里と桜井を連れてくることにして、店を出た。

 と、丁度良く二人が走って来た。何だ、そんなに慌てて。ラーメン食べたかったのか? 悪かったな、オレたちだけ驕ってもらっちゃって。
「待ってくださ〜いッ!! Myスウィートハニーッ!!」
うわわっ! ガイジンさんがッ。いけね、ガイジンと言うと差別っぽいから外国人選手って言わないといけないんだよな。って選手はいらんっちゅーの。
それにしてもデカイなー。派手だし。それで、何で二人を追っかけてたんだ? 英会話スクールとかの勧誘だったら止めた方がいいぞ。そんなんじゃ逃げられるに決まってる。
 とか思っていたら、どうやら美里に一目惚れしたらしい。凄えな、美里。インターナショナルに美人なんだなあ。大和撫子。うん、確かに美里にぴったりの形容だ。
名前を訊かれて素直に答えている辺り、美里もまんざらじゃないな? そうだなあ、こんなに美人で性格もいいのに、何でこの子はカレシも作らないんだろう、理想高いのかなーなんて考えていたんだけど、単に奥手なのかも知れないな。そういう人には、このくらい強引な人が合ってるのかも。
 ついでにオレまで名前を訊かれたので、美里に倣って素直に教えた。「初めて会った気がしない」なんて言われても、オレ外国人とお話するのは初めてですよ。
「お願いデースッ!! 葵をボクにくださーいッ!!」
おいおい、気が早いっちゅーねん。つーかオレは親じゃないゆーねん。というツッコミを入れたいとこなんだけどな。ま、美里がイヤじゃないならOKじゃない? というつもりでウンウン頷いたら、ぱーっと顔を輝かせて両手でシェイクハンドされた。補習のプリントに出てきたネー。shake handsと書くデース。…はっ。口調が移っちゃった。
「つまりそれは、OKのコトデースネ?」
「勝手な解釈するんじゃねェッ!! ひーちゃんッ、お前も冗談にもほどがあるぜッ。」
うわ、ビックリした。蓬莱寺にマジで怒られてしまった。ゴメン、冗談じゃなかったんだけど、そんな深刻な意味で頷いた訳でも…。
蓬莱寺は、美里に抱きつこうとした外…アランを制しながら、美里を後ろ手に庇っている。…あれ?
「そうだよッ。大体、葵の気持ちはどうなるんだよッ」
うう、桜井にも怒られちゃった。美里の気持ちを考えたつもりだったんだけどなあ。
ちらっと振り向くと、困り果てた顔をしながらも、蓬莱寺に匿ってもらって少しホッとしたらしい美里が見えた。
…あれ…?
 ふいに、プールでの一件を思い出してしまった。
───ひーちゃんは早く美里の水着姿が見たいんだろうよッ。───
準備体操をするつもりで残ったオレに、何か怒ったような調子で言い捨てられた言葉。
何か、あの時感じたのと同じ違和感がある。

 …あっ。
そうか。
そういう…ことか。

 まだ何か騒いでいるアランを見ながら、呆れて顔を見合わせている醍醐と桜井。
怒りを隠さずアランに対峙する蓬莱寺と、その背に護られている美里。
…そういうカップルになってたのかー! 今まで気付かないなんて、オレ、ニブ過ぎ?
そーだよな、そうやって思い返してみれば、蓬莱寺はとても美里のことを気遣ってるし、特に優しいみたいだ。単に、桜井やアン子ちゃんに厳しいだけかと思ってたけど、裏密や高見沢に対するのとも全然違うし。
なんだ、そーだったのか。オレが来るまではこの四人でグループ交際みたいな感じだったんだろう。…とほほ、なんかアブレちゃったみたいで寂しいけど、そういうことなら仕方ないよな。なんたって、オレが来るずっと前から、こいつらは仲良くやってきたんだし。
 江戸川区に行くと言ったら、アランもついて来ると言い出した。聞けばそこに住んでいるらしい。そんならまあ、断る理由もないだろ。…それに、ちょっとだけど、何となく、…寂しかったりして…。まさか天野さんがオレの相手をしてくれるとも思えないしね。くすん。
アラン〜、独り身同志仲良くしような。

 江戸川区とやらに着いて、アランの身の上を聞いて、益々親近感が湧いた。両親が死んじゃって、伯父夫婦と一緒に住んでるんだそうだ。オレもオレも〜!
なんか、アヤシイ日本語でおかしなヤツだと思ってたけど、意外に真面目そうだ。
…とか思ってたのに、いきなり、風がどうだとか言って走り出した。なっなんだ? 美里も妙なことを口走っている。電波か? 電波受け取ってるんかお前ら!?
 アランを追いかけると、事故った車と、そこから逃げる影と、うずくまるアランが見えた。
大変だ! アラン、いきなり飛び出して轢かれちゃったんだ! しかも運転手、車捨てて橋から飛び降りるとはえらく豪快だ。だから東京は怖いんだよ。
みんなも、道路に飛び出したりしちゃ駄目だぜ! ちなみに仙台は気の荒いドライバーが多いから、ある意味東京より怖いんだぜ。特に市営バスには要注意だ!
 とにかくオレは急いでアランの元へ駆け寄った。傷は浅いぞしっかりしろっ。
と思ったら、アランはピンピンしていた。メキシコ人って丈夫なんだなあ。
…え? 鬼道衆?? お前、鬼道衆に轢かれたのか。なんかすごい偶然だな。
 先にひき逃げ犯を追いかけていた蓬莱寺達に合流して、またまたまた地下への洞窟を見つけたくもないのに見つけてしまった。ねえ、東京ってあちこち陥没してない? こんなに洞窟だらけで、しかも地下鉄いっぱい通っててさあ。

 相変わらず薄暗くて汚くて臭くて気味悪くて歩きにくいなあ、洞窟ってやつは。
旧校舎のおかげで、ちょっと慣れたけどさ。
しかも有り難いことに、そんなに奧に行かずに鬼道衆を捉えることが出来た。
洞窟に入る前に連絡しておいたので、何人か援軍も来ている。天野さんとアランに下がるように言おうとしたら、アランは自分も闘うと言い出した。
そりゃまあ、アンタ見かけは強そうだけど…
うわーっ!!!!
ずがーん!って今、その銃、弾、出ましたヨッ!?
じ、じ、銃刀法違反、いや、み、密輸っ!? イヤーっ! メキシカン・マフィアッ?! メキシカン・リーグの大砲って言ったらマルちゃんっ!? 何の関係もないやん。
それよりも、レイガンって何? アメリカの元大統領? いや、そのボケはメッチャおもろない(冷たく裏拳)。いや、レイ・ガンってのは光線銃って意味だろっ?
やっぱしマフィアだよ〜。うええん、お友達だと思ってたのにい〜。やっぱし文化の壁はぶ厚いのかなあ。

 ちょっと怖いアランには適当にやってもらうことにして、オレはいつも通り、半分無意識に指示を出した。うーんと、前戦は醍醐と紫暮、今回は翡翠にも行ってもらうか。雨紋と裏密は左右から…えっ?
気が付くと、蓬莱寺が目の前に詰め寄って来ていた。ちょ、ちょっと。アンタ行動力が…じゃなかった、時間がないんだよ? 敵が目の前だってのに!
「…お前…なんで骨董屋のこと名前で呼んでんだ?」
…は? あ、翡翠って? こないだお店に買い物行って、ついでに一緒にメシ食って、そん時名前で呼んでいいって言われたんだけど。…な、何で怒ってんの?
蓬莱寺が何か言いかけたとき、雨紋が左に走りながら叫んだ。
「おう、オレ様のコトも雷人って呼んで構わないぜッ!」
マジ!? お前、オレのことセンパイって呼んでくれたり、本当イイ奴だなあ。とりあえず喜んで頷いておく。すぐには呼べないんだよね、ちょっと練習しないと緊張しちゃうからさ。雷人、雷人、雷人…
と。蓬莱寺、まだいたの? ちょっと、お前は主戦力なんだから早く前線に…
「…蓬莱寺っ、戻って…」
「きょーいち、だッ。馬鹿野郎ッ!」
…………え?
すぐ踵を返して敵陣に切り込んで行ってしまったので、オレは蓬莱寺に聞き返すことが出来なかった。京一だ、って…? うん、知ってるけど。アランじゃないんだから、キョーチ、とか呼んだりはしないけど…。京一って呼んでいいよって意味かな。でも、何か怒られた気がするのは気のせいだろうか。
…まあ…いっか。なんか、ドサクサに紛れて、トモダチをファーストネームで呼べるようになってるみたい。へへへ! やったね〜。さ、練習練習。京一、雷人、京一、雷人、………

◎・◎・◎

 割とあっけなかったな。こいつらは雑魚だったらしい。
親玉がもっと奧にいるってことだろう。しかも、京一や天野さんは、なんだか<門>が開くとか開かないとか言っている。…なんのことだろう?
アランが、何の話かと訊いているが、オレも訊きたいな。そんな話、あったっけ。
クトゥルフの新しい情報? 新しいも古いも、初耳ですよ天野さん!
「古の神々」だの「ネクロノミコン」だの「ラブクラフト」だの「ヨグ=ソトート」だの「ザイウェソ、ウェカト・ケォソ、クスネウェ=ルロム・クセウェラトル(以下略)」だの全然オレは知らないんですよ〜。ホラー物苦手なんだからさ。イアー! だからよせってば。
 昔の中国や日本の鬼が、そのクノールカップスープだかなんだかと同じだって?
うーん。全っ然分からん。とにかく、倒せばいいんだな。うん。それでいいや。何でも倒せば皆同じだ。

 あれが「鬼道門」ってやつらしいな。
ちょっと待て。門の前に、ボコボコ置いてあるアレって、なんだか───
「きゃあああッ!!」
きゃああああっ!! び、ビビッた、隣でいきなり悲鳴上げてんじゃねえぞ美里っ!!
げげっ!! ほ、本物の生首だとうっ!?
うわ、一瞬、気絶入ったよオレ。き、き、気持ち悪っ。幽霊とかラゴンの方がよっぽどマシ!
鬼道衆と闘う度に、どんどんコワイものばっか見てる気がする〜。うえええ。帰りたい。
「ようこそ、常世の道へ───
ぎゃーーーーっ!! また突然!
チクショー、わざとだなっ! 鬼道衆、てめェら絶対わざと突然現れてんだろ! 脅かすの趣味だろっ!
もーヤダ、久々に逆ギレだっ。貴様はこのオレが自ら斃す! 絶対ぶっ飛ばす!!
「門」とやらが開いちゃったらしくて、巨大ナメクジが立ち上がったようなのが出てきたとき、本当に心臓発作で死ぬかと思ったけど、何やらアランが因縁めいたことを呟いていたので、あの気味悪い方はスッキリサッパリとアランに任せることにした。オレは緑の鬼を斃すぞ。誰が何と言おうとな! 蓬莱寺、じゃなかった、き、きょ、京一っ、…アッチの気色悪いの、頼むね。

 というワケで、今回も気持ちよく全員ぶっ倒したところで戦闘終了。
うん、毒には毒、気色悪いのには気色悪いのと思って、裏密を差し向けたのが正解だったな。
 アランがとどめを差したナメクジの化け物は、ズルズルと「門」の中に消えた。
やっぱ、この首たちって、供養してあげないといけないかなあ。…あとでこっそり警察に通報すればいっか。
なんて考えてぼんやりしてたら、突然、倒したはずの緑鬼がガバッと立ち上がって、攻撃しようとしてきた! や、やべっ! 防御が間に合わないっ!
 …だけど、オレは攻撃を食らわずに済んだ。アランが止めてくれたのだ。ありがとう、アラン! な、何か、英語で凄んでて、何言ってるか分かんないけど、命の恩人だ。メキシコってスペイン語じゃないんだな。なんてツッコミも恩人にはしないのさ。
 おわわわっ。緑の鬼を倒してグリーンバッヂならぬ白い珠をゲットしたら、またも洞窟が揺れ出した。慌てて逃げ出したけど、なんかこのノリってド○フのコントみたいでヤだなあ。どこからか、あの軽快なBGMが聞こえてくるような気がする。

 何とか間に合って、全員逃げ出せた。もう地下洞窟は懲り懲りだ。
ぐったりしてたら、アランが仲間になると言ってくれた。そりゃいいや、オレに今度英語教えてくれるか? せめて赤点取らないくらいにさ。
とか思ってたら、コイツがまたまた美里に言い寄り出した。やめとけよ、蓬…京一が怒ってんじゃん。
あ、やっぱ敵わないと思ったんだな。あっさりと引き上げてく。呆れ顔半分だったけど、京一も笑ってるな。美里もホッとしてるようだし、一件落着だ。
 あーあ、いいなあ。オレも、いつか「カノジョ」ってヤツが出来るかな。
でも今日はいいや。ファーストネームで呼んでもいいトモダチが3人になったんだから。
努力していけば、少しずつでも望みは叶っていくんだ。これからも頑張ろうっと!
 改めて心に誓い、新宿へと歩み出すオレだった。

06/27/1999 Release.